頭痛の国際分類

頭痛の国際分類

1962年、米国神経学会の頭痛分類が発表。
それまで世界共通の頭痛分類はありませんでした。各医師の判断で決定していました。

 

1988年、国際頭痛学会が国際頭痛分類と診断基準を発表。
頭痛診断の国際的基準と診断や治療に関するデータの集積や比較検討が可能に。

 

2004年、初版を改良した国際頭痛分類第2版が公表。

 

国際頭痛分類では、頭痛は13種類に分類

 

@片頭痛(偏頭痛)

最も代表的な頭痛。ズキンズキンと脈を打つような痛みが特徴的。
頭部の血管が拡張し、炎症を起こして痛みが発生し前側頭部の片側に痛みがあることが多い。めまいや嘔吐を伴うこともあり。女性によくみられる。

A緊張型頭痛 

頭部を圧迫されるような重く感じる痛みがある。肩こりを伴うことが多い。身体的・精神的なストレスが関係しているといわれている。

B群発頭痛
(慢性発作性片頭痛)

中年男性に多く見られ、副交感神経が刺激され片目のあたりがえぐられるような激痛がある。年に数回から数年に1回くらいの頻度で起こります。

C病気を伴わない寒冷
  運動で発症する頭痛 

冷たいものを食べた時やメガネなどで頭を圧迫したときに起こるような頭痛。激しい運動に伴う頭痛なども含まれる。

D頭部外傷による頭痛

頭を強く打ったり、むちうち症のあとに起こる頭痛。頭部打撲の場合は、最初は正常でも時間がたつにつれて頭痛や嘔吐が起こることがあり、頭の中で出血している可能性がある。

E血管障害性頭痛

クモ膜下出血や脳内出血、脳梗塞などの脳血管障害に伴う頭痛。
突然バットで殴られたような痛みに襲われます。生命に関わるような危険な状態になる例もあるため、早急な対処が必要です。

F頭蓋内疾患による頭痛

脳腫瘍や髄膜炎などに伴う頭痛。脳腫瘍の半分以上は頭痛が伴います。
頭蓋内の圧が高まる頭蓋内圧亢進症によっても頭痛が起こり、急性の場合には命を落とすこともある。
脳腫瘍の特徴は、頭痛・嘔吐・うっ血乳頭(眼の底のむくみ)。髄膜炎は風邪から引き起こりやすく、発熱を伴う。

G原因物質・離脱に伴う頭痛

頭痛を起こす原因物質には、アルコール、一酸化炭素、カフェイン、揮発性物質(ガソリン、ペンキ)、睡眠不足、経口避妊薬(ピル)がある。
これらの物質を摂取したり、離脱するとき(二日酔いなど)に頭痛が起こる。

H頭部以外の
  感染症に伴う頭痛

かぜや細菌感染症に伴う頭痛。外敵から身を守るための信号として、発熱や頭痛が起こるものなので、「身体を休める」メッセージとしてとらえよう。

I代謝障害に伴う
    頭痛

人ごみや高山などで酸素が不足したときなどに起こる頭痛。酸素を確保しようとして、血管が拡張するため、頭痛が起こる。睡眠時無呼吸症候群でも、頭痛が起こることがある。

J頭蓋骨、頚、眼、耳、副鼻腔、歯、口、あるいは他の顔面、頭蓋組織による頭痛または顔面痛

眼精疲労、遠視、乱視、副鼻腔疾患、顎関節症などに伴って顔面や頭に痛みが発症する。

K神経痛、神経切断
  による頭痛

頭にある神経の痛みに伴う頭痛。とくに、頭の後ろにある後頭神経が締めつけられたり痛めつけられたりして起こることが多いが、その原因は緊張型頭痛からくることも。他の頭痛と痛み方が異なっています。

L分類不能の頭痛

低脳圧症候群など